セラピス☆ベイへようこそ!

初代セラピス・ベイ代表、あげまんプロジェクト代表、総合調律士nemoさんの弟子のブログです。

フィクションとノンフィクションのあいだ④

これは私の師匠が書いた文章です。



.   「上にあるが如く、下にもかくあり。」そして・・・。

 

 

 

 

異世界の住人が自分の前に現れて、自分を異世界に連れていったり、

異世界に触れなければ知ることのない知識や真実に触れていく。

考えてみれば、アニメや小説では散々使い古されたような展開だ。

 

自分に関係のないフィクションであれば、

オワコンの焼き直しかよw」「ありがちありがちwwwと言ってるところだ。

でも、いざ自分が当事者になってみると、

そういったストーリーにありがちな行動をとるものなんだな…と感じる。

 

 

 

 

<…そろそろ話していこうと思うが、準備はいいか?>

 

 

悪魔の言葉によって、僕は現実に引き戻された。

いや、これは妄想?それとも現実?

僕は早くも現実と妄想の区別が分からなくなってきていた。

 

 

 

 

<「上にあるが如く、下にもかくあり。」

 この言葉は聞いたことがあるだろう?>

 

 

「あぁ、たしか錬金術に関連する言葉だったような…。」

 

 

<上とは何を示し、下は何を示しているのだ?>

 

 

「上が天上界や高次元で、下が物質世界じゃないの?」

 

 

<模範解答、といったところだな。

では、その上と下は今どうなっている?>

 

 

「そこが解ったら、人間やってる必要ないよね(苦笑)

 上は正直・・・よく分からない。

 精神世界系の本では理想的な世界が実現してるってあったけど、

 下の物質世界を見ている限り、どんどん悪くなっていってる気がするし…。

 それに、あれだけ騒いでいた2012年の冬至に何も起こらなかった時点で、

 何を信じていいのか分からなくなったってのが、正直なところかな。」

 

 

 

<君の言う上が今どうなっているか、知りたいかい?>

 

 

「・・・それを伝えたくて、俺の元にきたんじゃないの?」

 

 

<状況の呑み込みが早くて嬉しいよ。

今の上の状態というのは・・・>

 

{逆もまた然りよ!}

 

 

 

待ってました!と言わんばかりに、女の声をした悪魔がしゃしゃりでてきた。

言い忘れていたが、男性の悪魔の名前はク-リ、女性はセオだそうだ。

まぁ、十中八九偽名だろうが…。

 

 

{上にあるが如く、下にもかくありの逆は何? }

 

 

「・・・下にあるが如く、上にもかくあり?」

 

 

{そう、あんたが下って言ったものの状態が、

上でも同じようになってるってわけよ。}

 

 

<少し頭を働かせれば簡単に分かることなのだが…

この事実を受けとめる者が人間にはほとんどいないようだ。>

 

 

 

…たしかに、言われてみれば辻褄が合う話だ。

上にあるが如く下にあり、下にあるが如く上にも。。。

じゃあ、精神世界系でよく登場する光の存在って何なんだ??

 

 

 

「上の天上界や高次元は光の存在の領域じゃないのか?」

 

 

{あんたバカぁ!?

そうだとしたら、なんで物質世界は上みたいになってないのよ?

辻褄が合わないじゃない?}

 

再び、セオがアスカの口調で僕に言葉をあびせてきた。

 

 

「それはこれから・・・」

 

 

{あーイライラするわね!!!

なんで人間ってこうバカなのかしら。}

 

 

<セオ、無理もない話だよ。

彼等は何も真実を知らされることなく、ここまできてしまったのだから。

真実めいた虚構の情報しか受け取れなかったのだから。>

 

 

 

真実めいた虚構の情報・・・。

ク―リが言ったこの言葉が、僕の脳裏を駆け巡った。

それは僕が感じてきた違和感を、言語化したような言葉だった。

 

 

<光の存在というものの正体・・・知りたいかね?>

 

 

ク―リの言葉は、僕の思考を見透かしたような、一切の感情のブレのないものだった。

おそらくそこに、僕が感じてきた違和感の正体があるに違いない。

 

 

「・・・教えてくれク―リ。真実を。」

 

 

 

こうして僕は、最も耳を塞ぎたくなる真実を聴くことになる。